綾部 貴淑のベンチャー経営日記

オンライン講座「通勤講座」を運営するKIYOラーニング株式会社 代表取締役 綾部 貴淑の日記(社長ブログ)です。

なぜ「目的地を決める」ことを行わないのか

前回、何かを始める前に

 

まず、目的地を決める

 

ことが大事だというお話をしました。

 

旅行で言えば、

 

 ディズニーランドに行きたいのか、富士山に行きたいのか、ハワイに行きたいのか

 

を決めてから動かないと、いくら努力しても無駄かもしれません。目的地によって揃えるものも異なりますし、交通手段も異なります。これは、旅行であれば当然ですね。

 

しかし、こと仕事になると

 

目的地を決める

 

ことは、案外行われていないものです。

 

例えば

 

・詳細な報告書を作成する

 

必要がある時に、

 

 その「目的は何か?

 

ということは、案外考えられていなかったりします。

 

「毎月報告することになっているから」

「上司に言われたから」

 

というのは、本質的な目的にはならないことはほとんどの人が「わかってはいる」と思います。

 

しかし、組織では目的のない報告書の類が溢れていることが多いですし、もっと言うと、目的が定かでない報告書などの書類を作成する仕事に従事している人もたくさんいます。

 

また、「会議」も同じようなものかもしれません。目的が定かでない会議が沢山ある会社も多いでしょう。

 

このように、目的を定めようとしない、ということが組織や人では、良く見られます。

 

なぜ、組織・人は、

 

  目的を定めようとしない

 

のでしょうか?

 

これにはいくつかの理由が考えられますが、まず、

 

  最初に目的を確認する習慣がない

 

というのが、大きな理由だと思います。

 

目的を確認する習慣が無いので、

  

 ・いつもの習慣で長い会議をしている

 ・上司に言われると「ハイ、わかりました」といってすぐ作業に取り掛かる

 

という事が日常的に起こっています。

 

ここで、一般的な日本人は

 

 「この会議の目的は何だったでしょうか?」

 「まず、この作業の目的を教えてください」

 

と聞くでしょうか? 私は聞く人の方が少ないのではないかと思います。

 

このように私たち日本人は、「目的を確認するのを」避ける傾向にあるようです。

 

また、誰かが目的を確認しようとすると

 

 ・昔からそう決まってるんだ。

 ・つべこべ言わずやればいいんだ。

 

等と言われ、下手すると「変わった人だね」「生意気な奴だ」というマイナス評価までもらいそうです。

 

ここに、私たちが「目的を定めようとしない」2つ目の理由があります。

長くなったので、これは次回お話ししましょう。

 

まず、目的地を決める

前の記事で、

「日々の判断の品質・スピードを極限まで高める」

について書きましたが、どうやって日々それを行おうとしているか、お話ししたいと思います。

 

私が大事にしているのは、何かをする前に

 

まず、目的地を決める

 

ということです。

 

一見、簡単なようですが、忙しい日々の仕事の中で、つい

 

「目的地を見失っている」

 

ということが、よくあるからです。

 

「目的地を決める」というのは、言い換えれば、未来のある時点で「どうなっていたいか」を決めることです。

 

例えば、イチロー選手は、小学生の頃の作文で、「一流のプロ野球選手になる」という目的地を明確に書いています。

 

といことは、イチロー選手は小学生の頃から、日々何を練習したらよいのか、何を強化すべきなのか、という判断は、すべて「一流のプロ野球選手になる」という目的を達成するために行われたのだと想像できます。この判断をずっと繰り返していくことで、目的を持たずに野球をしている他の小学生達(全ての小学生がプロ野球を目指す必要はありません。念のため。)と、結果的に大きな差がついていったのでしょう。

 

このように、目的地を決めることで、日々の判断・行動をするときの基準ができます。逆に、目的地が決まっていないと、日々の判断・行動をするときの基準がぶれてしまい、判断・行動が結果につながりません。

 

このように「目的地を決める」というのは、意思決定をする上で、必須条件ともいえる重要なことです。

 

にもかかららず、以前は私もそうだったのですが、多くの人や会社は「目的地を決める」ことを行っていません。

 

例えば、個人的に5年後、10年後等にどうなっていたいかを、ある程度明確に決めている人は、かなり少ないのではないかと思います。

 

会社でもそうです。5年後、10年後等にどうなっていたいかを決めており、文書化している会社は、かなり少ないと思います。(お飾りの企業理念や、ビジョンなどを掲げている会社は多いですが、だれも信じていない場合が多い。)

 

なぜ、多くの人や会社は「目的地を決める」ことを行わないのでしょうか?

これについては、次回考えてみたいと思います。

 

日々の判断の品質・スピードを極限まで高める

会社というのは(あるいは人間も)、日々積み重ねられる判断(意思決定)によって、結果が決まってくるはずです。

 

例えば、

・今、やった方がよさそうなことが100個あるとして、どれを最初に行うか?そしてどれを行わないか?

 

・どこに資源(人やお金、時間)をどれだけ投入するのか、しないのか?

 

・新しい事業を考えた方が良いのか、今の事業をてこ入れすべきか?

 

・日々の小さいことで言うと、この件はメールで連絡した方が良いのか、電話か、会って話した方が良いのか? 何を伝えるべきか、伝えないべきか、どう伝えるべきか?

 

というような、日々の大小さまざまな判断・行動の集積によって、未来が作られていくと考えられます。

 

仮に、Aさんという人と、Bさんという人が、まったく同じシチュエーション(例えば小さいベンチャー企業の経営者)に置かれたと仮定(現実的にはできませんが)すると、Aさんは3年後に会社を上場させているかもしれませんが、Bさんは3年後に会社を倒産させているかもしれません。

 

この場合、Aさんの日々の判断の方が品質が高かったか、判断のスピードが早かった、といえるのではないでしょうか。

 

全く分野は異なりますが、思考実験として、F1のレースのスタート地点にいる状況を考えると、プロのドライバーであるAさんは1時間後に表彰台に立っているが、素人のBさんは1週目でクラッシュしているかもしれません。

 

プロのAさんと素人Bさんに与えられる情報(目から得られる外部情報やスピードの感覚、重力による加速度、手足や体から得られる車体の状況など)は同様ですが、Aさんは刻々と変わる情報を元に、的確に素早く判断し続けた結果、ハンドル、アクセル、ブレーキ等の操作を通じて、最終的に成功(表彰台)をおさめることができました。

 

一方、素人のBさんにも同じ情報が与えられましたが、プロのAさんのように的確に素早く判断・行動できず、不成功(クラッシュ)となりました。これは素人であれば当然でしょう。

 

レースの場合、刻々と変わる状況に対して、文字通りコンマ何秒の世界で、正確な判断をし続けなければなりません。プロであれば、「このようにタイヤが少しスライドしたら」→「ハンドルとアクセルをこう操作する」いう判断・行動が瞬間的にできるのでしょう。世界一になれる人は、この判断・行動の品質・スピードが最も優れているはずです。

 

私は、経営もこれと同じようなものだと考えています。

 

もちろん、運の要素も大きいですが、運については考えても仕方がないので、私達ができることとしては、

 

「日々の判断の品質・スピードを極限まで高める」

 

事なのではないかと思います。

 

「では、どうやってそれを行うか?」

これに日々、試行錯誤していますが、また別の機会に書きましょう。

 

はじめまして!

はじめまして、綾部 貴淑(あやべ きよし)です。

 

私は、「通勤講座」というオンライン通信講座を運営している、KIYOラーニング株式会社を経営しています。

 

カッコ良く言うと、いわゆる「教育ベンチャー」の創業者・経営者です。

 

でも、ベンチャーといっても、通勤講座を立ち上げたのが2008年10月だったので、もう8年近く、地道にやっています。

 

「創業して、あっという間に上場しました」

(もしくはGoogleに買収されました)

 

というような華々しいニュースはありませんが、着実に受講者様も増えており、現在は約1万人の有料受講者様がいらっしゃいます。

 

このブログを始めたのは2つの目的があります。

 

 

■1つ目の目的は、私自身が、

 

「日々、何を考えていたかを記録」

 

することです。

 

数か月もたつと、その時考えていたことなど、結構忘れてしまいます。

2~3年前になると、もう覚えていません。

 

これの何が問題かというと、

 

「当時考えていたこと(仮説)が、正しかったかどうか」

 

が分からなくなってしまうことです。

 

経営は日々の判断・行動の積み重ねですが、そういった判断や行動のベースとなるのは、その当時考えていた事(仮説)です。

 

その仮説は、日々の判断・行動という形になり、その結果は数か月後、もしくは数年後に結果として現実化していきます。

 

仮説が間違っていたら正さないといけませんが、当時の仮説自体を覚えていないことには、それはできません。

 

そのため、日々仮説として考えていることを日記として残しておき、後で振り返ることで、自分が仮説を作成するクオリティを高める、というのが1つ目の目的です。

 

 

■2つ目の目的は、ブログをご覧になっている皆さんに

 

ベンチャー企業の経営って、こんな感じなんだ」

ベンチャー企業の社長って、こんなことを考えたり・行ったりしているんだ」

 

ということを、見て頂きたいためです。

 

どうして、こういう情報を公開するかというと、

私自身、起業をしたいと思った際に、このような情報を色々探したものの

ほとんどなかったためです。

 

そのため、自分が起業する際に欲しかった情報をできるだけ、このブログで

公開していくつもりです。つまり、

 

「起業する前の自分に向けてブログを書く」

 

というつもりで書いていきたいと思います。

 

人によっては、起業する際に、参考になるかもしれません。また、人によっては起業を思いとどまるかもしれません(笑)

(また、ベンチャー企業といっても、業務や社風は、千差万別ですので、あくまで参考にするのは自己責任でお願いします)

 

という感じで、マイペースで書いていきます。よろしくお願いします。